「確定申告」を行ううえで大切なことは、書類を揃えることだと思います。手慣れている方にはあまり負担はないかと思われますが、特に初心者の方は苦労していることもあるのではないでしょうか?
今回は、確定申告の手続きを行ううえで「必要な書類」や「ネットを使った申告方法」について詳しく解説していきたいと思います。その手続きによって変わってくることもあるため、注意して確認して頂ければと思います。
確定申告の必要書類(基本的に揃えなければいけない書類)
まず、確定申告の手続きをするために必要な書類があります。それは以下の通りです。
☆確定申告書A、B
※確定申告書A…サラリーマンや年金を受け取っている人が対象
※確定申告書B…個人事業主や土地、建物、株式などを売却した人が対象
☆本人確認書類
※基本的にはマイナンバーカードのみでOKですが、マイナンバーカードを持っていない場合は、マイナンバーが記載されている通知カードや住民票などを使用します。
☆源泉徴収票、支払調書
源泉徴収票や支払調書を利用することで添付することなく、手続きは完了となります。
確定申告の必要書類(控除を受けるために必要になる書類)
☆各控除証明書
(社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、医療費控除、小規模企業共済掛金等控除、住宅ローン控除、勤労学生控除、寄付金控除)これらの控除を受ける方は、それぞれ証明書が必要になります。
確定申告の必要書類(個人事業主の確定申告で必要になる書類)
☆青色申告(確定申告書B、青色申告決算書、控除を受けるための必要書類、支払調書)
☆白色申告(確定申告書B、収支内訳書、控除を受けるための必要書類、支払調書)
確定申告の必要書類(サラリーマンの場合)
サラリーマンは、基本的に確定申告をする必要がありません。しかし副業や所得が高い方は申告を受ける必要があります。
☆確定申告書A
☆源泉徴収票(提出しなくていい)
ネットで確定申告を行う方法
「e-Tax(イータックス)」という国税庁のシステムとなるインターネットを使用して確定申告を行うことが出来ます。今回は、その確定申告の手順について説明していきたいと思います。
インターネットを使って手続きすることで、わざわざ外で手続きをすることなくスムーズに申告をすることが出来ます。また、国税を納付する際も、「口座振替」「クレジットカード」「インターネットバンキングなどの電子納税」「銀行口座」に対応しているため、家から一歩も出ることなく納税することが出来てしまいます。
まず、確定申告の方法には「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」という2つの申告方法がありますが、現在はマイナンバーカード方式が主流になっているため、そちらをご紹介していきます。
インターネットやスマホで確定申告をするために必要なこと
- 市区町村の窓口で自分のマイナンバーカードを発行してください
- カード内の情報を読み取るため、「ICカードリーダーライタ」を用意してください
- パソコンを用意し電源を入れます
- 事前に「利用者クライアントソフト」をインストールしてください(これは公的個人認証サービスのサイトからダウンロードできます)
この準備を怠ってしまうと、ネット上で確定申告の手続きをすることが出来なくなってしまうため、注意するようにしましょう。
☆パソコンの場合
- 事前準備が完了したら、所得金額を計算します
- 国税庁のe-Taxサイトを開き、「確定申告書等作成コーナー」を開きます
- 「申告書・決算書・収支内訳書等 作成開始」を選択します
- 「e-Tax」に入り作業開始となります
- 画面の指示に従い、金額などを入力していきます
- 入力すると自動で計算され、書類が完成となります
- 申告書類が完成したら、「e-Tax」で送信をします
- 送信後、印刷をします
- 印刷後、郵送などで税務署へ提出します
- 以上で、ネットでの確定申告は完了となります
☆スマホの場合
① スマホで確定申告をする際は、事前に「利用者識別番号」と「暗証番号(パスワード)」が必要となります。事前にe-Taxサイトでこれらを取得しておくようにしましょう。
② 「確定申告等作成サービス」を開きます
③ 「ご利用の前に」を良く読みアンケートに答えていきます
- 「利用者識別番号」と「暗証番号」を入力しログインします
- 画面の指示に従い、1年間の給与などを入力していきます
- 以上でスマホでの確定申告は完了となります
今回は、確定申告の手続きを行ううえで「必要な書類」や「ネットを使った申告方法」について詳しく解説してきました。確定申告は年に1度の手続きであるため、つい手順を忘れてしまいがちになるかと思います。大変な作業ではありますが、今回の手順などを踏まえて簡単に申告出来ると嬉しいです。
また、スマホで手軽に申請することが出来るようになったため、より気軽な気持ちで申請出来るのではないかと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。